日本の歯科医療に思うこと

(秋を深めていく　東京都多摩市の夜空：月と木星と土星と地上のあかり)

皆さん　こんにちは

今日は、健康な生活を送るために欠かせない、歯の健康についてお話しします。

日本の保険制度では、歯科における先端医療でのケア、および歯科における予防のためのケアは保健適用外です。

欧米では、医科におけるガン治療を含み、患者本人はもとより、家族など近親の方々も精神的にも大変な、なってしまった後に対応する、放射線や抗がん剤中心の「治療(または破壊)」ではなく、「予防」を重視した先端医療が導入されています。

歯科診療にスポットを当ててみると、日本で一般的に行われているのは虫歯治療で、削って詰めて、また悪くなったら削って詰めて、もっと悪くなったら抜歯して、神経を抜いて、挙句の果ては入れ歯かインプラント。

徐々に、診療報酬の高い治療に移っていきます。

日本における歯科での保険の効く診療と治療は、従来と同じ手順に則って行います。

また、同じ材料を使う方法に限るため、先進的な歯科医療を行っているスウェーデンなどに比べて、虫歯を再発しやすい、アレルギーやガンなどの原因となるなど良くない要素があるパラジウム合金が、制限のかからないまま、今だ日常的に使われている現状があります。

日本での状況に比べて、歯科医療では何十年も進んでいるスウェーデンでは既にパラジウム合金の使用は禁止され、セラミックスが標準になっています。（歯科に限らず、欧米に比べて日本の医療制度や医療技術がいかに遅れているかを示す一例ですね。）

虫歯になるには根本的な原因があるはずなのですが、予防歯科に対する意識と取り組みが、欧米と比べてまだまだ数十年の単位で遅れており、単にブラッシングの仕方であったり、歯ブラシの価格であったり、歯科衛生士によるキシリトール塗布などで解決するものではないと考えている次第です。

ウイルスによる感染症、心臓病、大腸ガン、認知症の原因にもなる歯の状態。皆さんは何か有効な対策を考えておられますか。

わたくしの講座では、虫歯になる根本原因を取り除き、毎日快適にオーラルケアができるメソッドを組み込んでいます。

参考：

「わが国における歯内療法の現状と課題」

須田英明　

東京医科歯科大学大学員医歯学総合研究科2010年　

「ウイルスも認知症も生きづらいのも、すべて歯のせい？」

堀　滋　サウラデンタルクリニック院長　2021年　小学館

(2021.10.17)

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